19世紀後半から20世紀初頭にかけて、日本とヨーロッパ諸国との貿易や文化交流が盛んになり、その際、日本からヨーロッパに多くの新しい植物や果物が紹介されました。柿もその一つで、日本から輸入された柿が「Kaki」という名前でヨーロッパに広まりました。柿はヨーロッパにとって、従来見たことのない新しい果物だったため、現地の言語で新たに名前を付けるよりも、日本語の「Kaki」という名称がそのまま使われることになりました。日本から柿の木や種子が輸入され、ヨーロッパでも栽培されるようになり、特にイタリアやスペインなどでは、柿が日常的に食べられる果物として定着し、「Kaki」という名称が普及しました。