こちらはいかがですか?
日本でも5月から初秋にかけて、道々に鮮やかな緑色の絨毯広げてくれるのが、ヨーロッパ原産のクローバー。クローバーは、江戸時代後期に、オランダから長崎の出島に渡来した植物で、レンゲ草に似ていることから別名「オランダレンゲ」とも呼ばれ、和名は「シロツメクサ(白詰草)」といいます。江戸時代、日本は鎖国しており、ヨーロッパで唯一の交易が認められていたオランダの船が運んでくる荷物の中には、医療器やガラス製品などの積荷がありました。それらが壊れないよう、クッション材として詰められていたのがこのクローバーの干し草でした。出島に到着後、種をまいたところ、発芽し白い花が咲いたため、それ以来「シロツメクサ」と呼ばれるようになりました。このかわいらしいクローバーには、そんなオランダと日本の関係を物語るエピソードが隠されていたのですね。
「Tenuguiの手入れ方法」をご参照ください。